コンピュータ全般に言える事ですが、破損した際の衝撃が一番大きいのはハードディスクです。ハードディスクが損傷すると、壊れたファイルは永久に元に戻りません。失われた知的資産は、取り返しがつかないのです。
ハードディスクは消耗品で、パソコンの中で最も壊れやすいパーツです。発熱量が高い一方で、熱に強くなく、十分な放熱をせずに連続使用していると、割と簡単に壊れてしまいます。
1.内蔵メディアの物理的な障害
特定のファイルの読み込みに非常に時間がかかったり、マウスカーソルが一瞬とまったりする場合や、ハードディスクが「カコン・・・・・・カコン・・・・・」と、何度も繰り返し音を立てている場合は、メディア障害の疑いが濃厚です。この音は、メディアからの読み取りに失敗したヘッドが一度退避し、繰り返し、再読み取りを試みている音です。
稼動中の衝撃(ドライブや本体の横転等)、電源断(動作中にブレーカーが落ちた、又はショートによる瞬断、PC電源ユニットの容量不足によるダウンなど)が主な原因です。
メディア障害は、発生してもすぐには分かりません。突然、文書ファイルが開けなくなったり、プログラムファイルが実行できなくなることで気づくことになります(知識がないと気づきません)。
メディア障害を起きなくするための対策は、以下が有効と思います。
@電源ブレーカーの容量を上げる
一度でもアクセス中にブレーカーが落ちると、確実に後日障害を発生します。日常的にブレーカーが落ちる人は、電力会社に電話して、容量を上げてもらってください。
A外付けドライブなどは、倒れないようにしっかり固定する。
B充分な容量の電源ユニットを用いる。
電源ユニットの容量が不足すると、何かのはずみで突然電源が落ちたり、再起動したりすることがあります。これはドライブを痛めます。
2.駆動部の損傷
ハードディスクの多くの領域で、データが読み出せなくなります。ディレクトリの表示に非常な時間を要したり、応答がなくなったりします。また、耳で聞いてそうと分かる異音を生じます(明らかに正常ドライブとは違う音)。充分な熱対策をしない24時間稼動、過酷な使用、または衝撃に起因すると考えられます。こうなってしまったら、ドライブを交換するしかありません。読めないデータはほとんどあきらめるしかありません。
3.コントロール回路(基盤)の障害
ドライブが回転しなくなったり、またはドライブがBIOSで認識されなくなります。熱障害で制御基盤が壊れてしまった疑いが強いと考えられます。メディア障害ほどではありませんが、割と起こり易いトラブルです。認識しなくなるのは、基盤そのものがダメージを受けてしまうからです。回転停止については、基盤とドライブの間の電源供給の接点の劣化、または電源回路の劣化が原因ではないかと考えられます。
対応としては、ドライブがBIOS認識されなくなった場合は、基盤交換以外に手はありません。
4.ファイルシステムの障害
「読むことも書くことも消すことも移動もできない化けた名前の巨大なファイルがある」「そのファイルのまわりをアクセスしていると、アクセスランプがつきっぱなしで応答がなくなる」などの障害は、ファイルシステムの情報が部分的に破損した可能性があります。
わりとよくあるトラブルです。前兆として、原因不明のハングアップが頻繁に起こります。原因はよくわかりませんが、ソフトウェアの不正な動作や、ディスクアクセス中のハングアップやフリーズやリセットの繰り返し、またはディスクドライブのパラメータが正しく設定されていない可能性があります。
マウスカーソルやシステムが時々応答しなくなることがあります。このような不安定な状態でのファイル操作も、原因に関係しているのではないかと推測されます。
5.物理フォーマットの障害
「FDISKを実行するとフリーズする」、「SCANDISK表面検査が途中で止まってしまう」場合があります。ごく稀なことですが、これらは、ドライブの物理フォーマット情報が部分的に破損している可能性があります。
ハードディスクベンダが提供しているローレベルフォーマッタで、物理フォーマットをかけなおすことで、解消する場合があります。物理フォーマット後は、FDISKでパーティションを切り、論理フォーマットをかけ、最後に必ずSCANDISKで表面検査をして、メディア障害がないかを確認しましょう。
以上のような事を踏まえると、いかにデータバックアップが重要で必要であるかと言うことが分かると思います。バックアップを作成する間隔も、一週間単位などではなく、最低でも毎日とるように心掛けて下さい。